港区は、子供を無料で遊ばせられる場所が手厚い区です。各地区に「子ども中高生プラザ」があり、体育室やアリーナで体を動かせます。しかも無料で、小学生も中高生も使えます。
ただ、はじめて使うときに引っかかる点が3つあります。区内在住が前提のものがあること、施設ごとに年齢の区切り方が違うこと、そして貸切ができる場所がほとんどないことです。
麻布・六本木・白金といった住宅エリアと、お台場・品川方面の大型施設では、使い方もまったく違います。無料と有料で並べて比べられるようにしたうえで、行く前に確かめたい点まで書いていきます。
区内にあるものを、無料と有料で並べてみる
| 場所 | 料金 | 対象 | できること |
|---|---|---|---|
| 麻布子ども中高生プラザ | 無料 | 乳幼児から中高生 | アリーナでの運動、乳幼児親子向けプログラム |
| 赤坂子ども中高生プラザ「なんで〜も」 | 無料 | 乳幼児から中高生 | 体育館、工作室、音楽スタジオ |
| 高輪子ども中高生プラザ(TAP) | 無料 | 乳幼児から中高生(小学生以下は18時まで) | 体育室でバスケ、バドミントン、卓球 |
| 芝浦アイランド児童高齢者交流プラザ(あいぷら) | 無料 | 乳幼児から18歳 | 体育室、乳幼児親子スペース |
| 子育てひろば あっぴぃパーク高輪 | 無料 | 区内在住の就学前の子と保護者(登録制) | 乳幼児向けの屋内遊び場 |
| 港区立みなと科学館 | 常設展示は無料(プラネタリウムは有料) | 記載なし | 体験型の科学展示、気象科学館 |
| レゴランド・ディスカバリー・センター東京(台場) | 有料 | 2歳以下は無料 | ブロック、ライド、4Dシネマ |
| 東京ジョイポリス(台場) | 有料 | 小中高生料金あり | コースター、シューティング |
| マクセル アクアパーク品川(高輪) | 有料 | 3歳以下は無料 | 水族館、イルカのパフォーマンス、アトラクション |
並べると構造が見えます。無料のものは区の施設で、体を動かす内容が中心。有料のものは台場と品川方面に寄っていて、どちらかというと休日の目的地です。
料金・対象・開館時間は変わります。施設の改修や移転もあるため、はじめて行く前に区の案内か各施設の公式情報で現状を確かめてください。
子ども中高生プラザは、体を動かせて無料という強み
この区の特徴は、体育室やアリーナを持った施設が各地区にあることです。麻布、赤坂、高輪、芝浦に分かれていて、乳幼児から中高生までが対象になっています。
高輪のTAPでは体育室でバスケットボールやバドミントン、卓球ができます。赤坂の「なんで〜も」には工作室と音楽スタジオもあります。有料の遊び場でこれをやろうとすると、相応の費用がかかります。
小学生にとっては、ここがかなり効きます。体力が余っている年齢で、座って遊ぶスペースでは発散しきれないからです。無料で体を動かせる場所が歩いて行ける距離にあるのは、他の区と比べても手厚いほうです。
ただし時間の区切りがあります。高輪のTAPは小学生以下は18時までです。習い事のあとに寄るつもりだと間に合わないことがあるので、先に確認しておいてください。
子育てひろばは、区内在住が前提のものがある
ここが一番引っかかりやすい点です。子育てひろば「あっぴぃパーク高輪」は、対象が区内に在住する就学前の児童とその保護者で、利用者登録が必要です。予約制ではありませんが、登録なしでは使えません。
高輪一丁目にあり、月曜から日曜の午前9時30分から午後5時30分まで。年末年始と施設点検日は休みです。利用料は無料です。
つまり、区外から遊びに来る場合や、引っ越してきて登録がまだの場合は、その日には使えません。施設ごとに対象の決め方と登録の要否が違うので、はじめて行く施設は区の案内で先に確かめるほうが確実です。行ってから分かると、その日の予定が崩れます。
みなと科学館は、頭を使う日の受け皿になる
港区立みなと科学館は、常設展示が無料です。体験型の科学展示と、気象庁の気象科学館が入っています。プラネタリウムは有料ですが、小中高生は100円程度の設定です。
体を動かす場所と、頭を使う場所を分けて持っておくと、天候や体調で動けない日に使えます。小学生になると、自分で展示を読んで理解できるようになるので、未就学児のときより満足度が上がります。
同じ発想で、区立図書館も候補になります。読書習慣の作り方は子供と図書館の活用ガイドにまとめました。
有料の大型施設は、台場と品川方面に寄っている
レゴランド・ディスカバリー・センター東京と東京ジョイポリスは台場、マクセル アクアパーク品川は高輪にあります。どれも一日しっかり過ごせる施設です。
料金の目安を押さえておくと計画が立ちます。レゴランドは3歳以上が2,350円から3,300円ほどで、2歳以下は無料。ジョイポリスは大人1,700円、小中高生1,400円ほど。アクアパーク品川は大人2,800円、小中学生1,300円、幼児800円、3歳以下無料が目安です。いずれも変わるので、最新は公式で確認してください。
注意したいのは移動です。麻布十番や白金台、六本木に住んでいると、台場までは乗り換えを含めて出かける距離になります。日常の行き先ではなく、月に一度の目的地として位置づけたほうが計画が崩れません。施設タイプごとの性格の違いは東京の子供の室内遊び場・主要施設の徹底比較ガイドで比べられます。
住宅エリアから見ると、距離の感覚が変わる
港区は広く、エリアごとに性格がかなり違います。麻布十番・六本木・白金台・高輪は住宅と商業が混ざったエリアで、台場は埋立地の目的地型、芝浦・港南はタワーマンションの住宅エリアです。
この違いが行き先選びに直接効きます。平日の放課後に使えるのは、歩いて行ける距離か、電車で1駅か2駅です。片道30分かかる場所は、帰宅して宿題を済ませる時間を考えると平日には入りません。
そして、そもそも平日に行ける日は多くありません。我が家の場合、学校帰りに自由に遊べるのは習い事のない曜日だけで、実際には主に月曜です。週に何回行けるかではなく、どの曜日なら行けるかで候補が決まります。混雑を避ける考え方は平日午後に子供と行ける都内の遊び場にまとめています。
年齢の区切り方が、施設ごとに違う
同じ区の施設でも、年齢の扱いが揃っていません。確認しておきたいのは次の3点です。
- 上限。乳幼児から中高生までのところと、18歳までのところ、就学前までのところがあります
- 時間の区切り。小学生以下だけ早く終わる施設があります
- 登録や在住の条件。子育てひろばは区内在住の就学前の子と保護者が対象で、登録が必要です
小学校に上がると、未就学児向けの施設が対象から外れていきます。港区の場合はプラザがあるので落差が小さいほうですが、それでも遊びの中身は変わります。学齢で何が変わるかは、小学生の遊び場を東京で選ぶときの5つの基準に整理しました。
小学生と未就学児を一緒に連れる日は、さらに難しくなります。下の子で選ぶと上の子が待ち、上の子に合わせると下の子が入れません。港区の場合は無料のプラザがあるので費用で詰まることは少ないほうですが、どちらの年齢に合わせるかという問題は残ります。
身内だけで過ごしたい日の受け皿が、区内に少ない
無料で手厚いという長所の裏側に、ひとつ穴があります。貸切ができる場所がほとんどないことです。
区の施設は公共の場なので、当然ほかの家族と一緒に使います。有料の大型施設は規模が大きく、少人数で貸し切るという使い方には向きません。誕生日会やママ会のように身内だけで過ごしたい日は、ここで詰まります。小規模で子供が楽しめて、なおかつ貸切ができる場所はほとんどありません。貸切に対応している施設は規模が大きいものが多く、小規模な貸切という組み合わせが成立しにくいからです。探し方の基準は東京の室内遊び場・貸切の選び方完全ガイドにまとめています。
この需要は、港区ではとくに表に出やすいところです。都内のインターナショナルスクールに通う家庭の事情を、親族へ確認しました。隔週ペースで誰かの誕生日会があり、会場は貸切の施設か自宅が多い。親は子供を預けて帰るドロップオフの形が一般的だそうです。主催する側の親は「食べ物と装飾の準備はしたくない」が「ギフトバッグとゲームは自分で用意したい」と話していました。全部を外に出したいわけではなく、会場に求められるものが普通の誕生日会とは違います。誕生日会の会場を施設タイプで比べるなら子供の誕生日会ができる場所完全ガイドが使えます。
こうした日のために、時間を押さえられる場所を一つ持っておくと動けます。代々木上原のKids Baseは完全予約制の時間制で、対象は0歳から小学生まで。貸切にすれば身内だけで過ごせます。子供は1時間1,100円(税込)、大人は990円(税込)が目安で、飲食の持ち込みもできます。バルーン装飾やケータリング、オーダーケーキの手配もできるので、食べ物と装飾だけ外に出したいという形にも合います。空き状況は公式サイトから確認できます。インターナショナルスクール家庭の週末の過ごし方は別の記事にまとめました。
雨の日は、晴れている日に行き先を決めておく
港区の場合、雨の日はプラザと科学館が受け皿になります。どちらも屋内で、無料または安く使えます。
ただ、降ってから探し始めると間に合いません。開館時間、対象年齢、登録の要否を調べているうちに、子供の機嫌が崩れます。晴れている日のうちに、雨の日用の行き先を一つ決めて、条件まで確認しておくのが現実的です。
天候別の判断軸は雨の日に子供とどこ行く?東京の室内遊び場の選び方にまとめました。
迷ったら、この順番で決める
選ぶ手順を決めておくと、当日に悩まなくなります。
まず、誰と行くかを見ます。家族だけならプラザか科学館で足ります。友達と約束していて人数がいる日や、身内だけで過ごしたい日は、区内では受け皿が見つかりません。次に、何時間過ごすかを見ます。1時間から2時間ならプラザ、半日なら台場や品川方面の有料施設です。
最後に、条件を確認します。年齢の上限、小学生以下の終了時間、登録や在住の要件。この3つを先に見ておけば、行ってから引き返すことはなくなります。
この区をどう位置づけるか
港区は、日常の行き先として恵まれています。各地区に体を動かせる無料の施設があり、科学館もあり、休日の目的地も区内にあります。遊び場を探して困る区ではありません。
足りないのは、身内だけで過ごせる場所です。公共の施設は誰でも使える代わりに貸切ができず、大型施設は少人数には向かない。この一点だけ、別の場所を前提にしておけば済みます。
そういう日のために、時間で押さえられる場所を知っておくと動けます。代々木上原は港区から電車で向かえる距離で、完全予約制なので日程を先に確定できます。家では時間を区切らないと難しいNintendo Switchやタブレット、UFOキャッチャー、くるくる滑り台などに、決まった時間の中で触れられるのも、無料のプラザとは性格が違う点です。ご予約やご相談は公式LINEから受け付けています。
この記事は、岩島けいが一人娘の親としての実感にもとづいて執筆しました。インターナショナルスクール家庭の誕生日会についての記述は、親族へ確認をしました。港区内の各施設の情報は区の案内や公開情報をもとに整理したもので、対象年齢・開館時間・利用条件・料金は変わる場合があります。はじめて行かれる前に、区の案内か各施設の公式情報をご確認ください。


