小学校に上がる前後になると、周りの子が少しずつゲーム機を持ち始めます。「◯◯くんも持ってる」と子供に言われ、まだ早いと思いつつ、うちだけ持たせないと仲間外れになるのでは、と不安になる。多くの家庭が、この時期に一度は同じ悩みにぶつかります。
この記事では、小学生のゲーム機やSwitchの保有率を手がかりに、周りに流されずに我が家の方針を決めるための考え方を整理します。買う・買わないの判断軸、買わない家庭で実際に起きたこと、持たせる場合の家庭ルールまで、順に見ていきます。
小学生のゲーム機の保有率をどう読むか
各種の調査を見ると、小学生の多くが家庭に何らかのゲーム機を持っている、という結果が目立ちます。学年が上がるほど所有率は高くなり、高学年ではかなりの割合に達する、という傾向はおおむね共通しています。調査によって数字の幅はありますが、「小学生のうちにゲーム機に触れる子は多い」という大きな流れは、どの調査でも変わりません。
ただ、この数字の読み方には注意がいります。保有率が高いことは、「だから持たせるべき」という意味ではありません。あくまで「持っている家庭が多い」という事実にすぎず、持たせる時期や使い方は、各家庭がそれぞれに決めています。数字を見て焦るのではなく、「周りはこうだが、うちはどうするか」を考える材料にするのが、本来の使い方です。
「周りが持っているから」で決めない
子供が欲しがる理由の多くは、「友達が持っているから」です。これは子供にとって切実な理由ですが、そのまま購入の理由にしてしまうと、家庭の方針が周りに左右され続けます。友達が持っているかどうかと、我が家にとって今が適切かどうかは、別の問題です。
何歳から与えるのが妥当かという判断は、保有率ではなく、子供の様子と家庭の生活で決まります。この点は子供のスイッチは何歳からに、年齢の目安と判断軸をまとめています。周りに合わせるのではなく、自分の家庭が納得できる線を引くことが、結局は続けやすい方針になります。
我が家で決めるための判断軸
買うか買わないかを決めるとき、感覚ではなく、いくつかの軸で考えると迷いが減ります。家庭の状況に当てはめてみてください。
- 時間の管理ができそうか:約束した時間で切り上げられる子か、ずるずる続けてしまう子か
- きょうだい構成:上の子に合わせて下の子も早くから触れることになる影響をどう考えるか
- 目的:何のために与えるのか。友達付き合いか、本人の強い希望か、親の都合か
- 代わりの選択肢:家で持たなくても、別の形で楽しませる方法があるか
- 家庭の生活リズム:宿題・睡眠・外遊びの時間を削らずに済むか
これらを書き出すと、「今は買わない」「ルールを決めて買う」「別の形で楽しませる」のどれが自分の家庭に合うかが見えてきます。正解は一つではなく、家庭ごとに違っていて構いません。
買わないと決めた家庭で、実際に起きたこと
買わない選択をした場合、本当に困らないのか、という不安は残ります。参考までに、一つの家庭の例をお伝えします。私自身は、娘が5歳でSwitchを欲しがったとき、理由を長く説明せず「買わないよ」とだけ伝えました。娘は少し残念そうでしたが、激しくごねたり、しつこく言い続けたりする反応はありませんでした。
その後の数年、Switchは一度も家にありません。学校でゲームの話題について行けずに困っている様子も、今のところ見られません。代わりに、タブレットでマインクラフトを楽しんでいて、デジタルにまったく触れていないわけではありません。
この経験から感じるのは、「買わない」と「デジタルを全面的に禁止する」はまったく別だということです。実際には、禁欲というより、端末と場所を選んでいるだけに近い状態でした。
買わない選択の具体的な進め方はSwitchを買わずに子供を遊ばせる現実的な選択肢にまとめています。
もちろん、これは一例にすぎません。買わないことが合う家庭もあれば、ルールを決めて与えるほうが合う家庭もあります。大切なのは、周りの保有率ではなく、自分の子と家庭に合うかどうかで決めることです。
持たせる場合の家庭ルールの作り方
与えると決めたなら、最初にルールを決めてから渡すのが肝心です。遊び始めてから制限をかけようとすると、子供は反発します。買う前に、時間と場所の約束をセットで決めておきます。
- 時間を区切る:1回◯分まで、1日◯分までと具体的に決める
- 場所を決める:リビングなど親の目が届く場所でだけ使う
- 就寝前は避ける:寝る前の使用は寝つきに影響しやすいため控える
- 守れなかったときの約束も決める:罰ではなく、翌日お休みなど淡々としたルールにする
時間の目安は、年齢や家庭の考えで変わります。
子供のゲームは1日何時間までに目安を、子供にゲームのルールを守らせるにはにルールを続けるコツをまとめています。
悪影響として言われる点を中立に整理した子供のSwitchに悪影響はあるかもあわせて読むと、判断の材料がそろいます。
家で持たない選択をするなら、外で発散させる
家ではゲーム機を持たない方針でも、子供がデジタルにまったく触れられないと、不満がたまりやすくなります。家に持ち込まない代わりに、別の場所で思い切り遊べる機会をつくると、「家では我慢」が「場所を変えて楽しむ」に変わり、子供の気持ちが和らぎます。
たとえば代々木上原のKids Baseでは、Switchやタブレットを時間制の環境で遊べます。
家で制限をかけている家庭でも、場所と時間を区切って楽しませることができ、終わりの時間が明確なので、だらだらと続く心配もありません。家に持ち込まずに発散させたいときの選択肢の一つとして、利用の仕方や空き状況を確認しておくと、方針を保ちやすくなります。
まとめ
小学生のゲーム機の保有率は高い傾向にありますが、それは「持っている家庭が多い」という事実にすぎず、持たせるべきという意味ではありません。
周りに流されず、時間管理・目的・代わりの選択肢といった軸で、我が家に合うかどうかを決めるのが本筋です。買わない選択も、ルールを決めて与える選択も、どちらも正解になり得ます。家で持たないなら、外で発散できる機会をつくると、子供の気持ちは和らぎます。
デジタル機器との付き合い方には個人差があります。各家庭の方針は、お子さまの様子を見ながらご判断ください。


